
【短編BL】想定内の親密度!
第1章 想定内の親密度!
こじんまりとした僕の部屋…
僕より背の高い健ちゃんがいると何だかもっと狭く感じる。
「健ちゃん…また、背が伸びた?ずるくない?」
「慎太郎が成長しないんだって…ちゃんと牛乳飲んでるか?」
「僕――――…牛乳…苦手」
僕と健ちゃんの身長はどんどん放されていき…
今では健ちゃんの肩の位置に僕の頭が来るくらいの対格差が出ていた。
「なんか――――…抱き締めるのにちょうどいい…」
そう言われドキッとした!
目の前の健ちゃんは僕を引き寄せ…胸にスポッと抱き締めた!
「なっ!?健ちゃん!?」
僕は驚いて離れようとしたが――――…
健ちゃんの腕はグッと力が入り…僕を離さない。
「///け…健ちゃん?」
「ごめん――――慎太郎…俺は…俺は――――」
抱き締めながら…健ちゃんの、苦しそうな声に僕は逃げるのを…止めた。
