
【短編BL】想定内の親密度!
第1章 想定内の親密度!
「もしかして――――…健ちゃん…僕のこと…好きなの?」
ビクッと抱き締める腕が震えた――――…
「好き――――だ…」
僕は驚きながらも…
心の中で「やっぱり」と、思った。
健ちゃんは…モテた…
そりゃぁ…小さい頃から一緒なんだ…健ちゃんのモテっぷりは分かっている…
でも、幼少期の健ちゃんは、いつも僕の隣にいたし…女子が「好き」と、言う度に――――
「俺は慎太郎が好き!」
と、言っていたのを知っている。
流石に…高学年になったら公に言わなくなったが…
告白をされても「ごめん…好きな人がいるから」と、断る姿をよく見せられていた。
それは中学に入っても同じで――――…
その、“好きな人”は自分なのではないだろうか?と、勘ぐっていた。
