テキストサイズ

ぷしのだぶん

第4章 日記2021(R3)4-6

※久しぶりにホラーです(真面目なホラーとしては初めてです)。そして、敗戦にまつわる悲しい話です。
苦手なかたは、ご注意ください。




まずは、日本を守るために生きた人々に、深く感謝いたします。
「靖國神社で会おう」と別れをかわしたかたがたの祈りが叶っていますように。


今、硫黄島(いおうとう)の本を読んでるのですが、そこに、水を求める亡霊の話が出てくるんです。心霊現象を集めた本じゃなくて、ノンフィクション系の本なの。

硫黄島にある滑走路は、日本本土への空襲を一日でも長く遅らせようと地下豪を張り巡らせて決死で戦った日本兵の上に生死関係なく、米軍が敷いたものです。

今は、日本の自衛隊が使用していますが、遺骨収集目的の調査が行われています。

その硫黄島に勤務している自衛隊員の多くの証言に、亡霊が水を求めてすがってくる、夜中に飲料水の入った冷蔵庫が大きな音をたてる。だから一部の自衛官は、部屋の入り口や枕元に水の入ったコップを置いて就寝する。とあるのです((゚□゚;))。

ほかには、負傷した日本兵が枕元に立っていた、いっしょに酒を酌み交わした、行進の足音を聞いた、とか。

硫黄島では、科学で証明できないことが起きていると、ノンフィクション作家が今のところ2名(ほかにもいるかもしれないけど、読んでない)書いてるんです。

僕は今まで、霊は信じてなかったんですけど(霊感ないし、怖いし)、、、
ほんとうに存在するのーーっ??


硫黄島は火山性の島で、地下の気温は60度近く。当時、水や食料の補給もなく、頼りは雨水だったそうです。硫黄島で戦死された海軍少将も、スコールは命の水と短歌に遺しています。

無念の兵士たちの肉体的精神的苦痛は、僕の想像のはるか上をいくと思います。

未収集遺骨、硫黄島で約1万2000柱、その他戦地で約113万柱。
今も苦しんでおられるなら、故郷に還ってきてほしい。

肉体あっての精神だと思っていたのが、違うのかもしれない。

死んでも死ねないの?

真実は……死ななきゃわからない!?

2021,5/31//

ストーリーメニュー

TOPTOPへ