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惰性同棲

第2章 惰性同棲


ダイエットするって決めたものの、1週間ちょっとでは無理か。
レジに立ちながら考える。暇すぎる昼下がりのスーパー。

昨日お風呂で見た自分の姿を思い浮かべて、なんとかしなきゃと思う。
でもダイエットしたことないしなあ。

なんて考えている間に上がりの時間になった。
1時間後に入る予定の大学生の女の子がバックルームにいた。

「あ、晴子さん。1時間も間違えちゃったんすよ」
雪ちゃん、というあだ名で呼ばれている雪乃ちゃん。
「雪ちゃん前もやってたよな、2ヶ月くらい前」

「覚えてます?恥ずかし」
ちょっとギャルっぽいけど、意外としっかりしてて凄くいい子だ。

「あのさあ、雪ちゃんダイエットしたことある?」

「当たり前じゃないすか。晴子さんダイエットしたことないんですか?!羨ましい、細いもんなあ」

「いや、それが太ってきてん。ここだけの話、彼氏とプール行くことになって、、どうしようかなって…」
いつもこの子は同年代の子と恋愛話をしているイメージがある。もちろん今回も食い付いた。

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