惰性同棲
第2章 惰性同棲
「え!彼氏いるんですか!絶対イケメンじゃないですか、え〜そうだったんすね。…てかプール?この時期に?」
もうすぐ春という時期にプールは確かに引っかかるか。
「この時期に」
「開いてませんよ?この辺のプールはだいたい市民プールとかしか」
「雪乃ちゃん、プールの話、忘れて。痩せる方法」
と言い切る前に雪ちゃんが
「そんなに顔赤くして止められたら気になるでしょ。教えてくれるまで痩せる方法いいませんよ〜?」
雪乃ちゃんが見たことないくらいテンションを上げている。
「もう。。一駅先のホテル、プール付きの。そこに行くの」
「えっ、あの馬鹿高い?」
まさかの認知済みだった。
「いや、私は値段知らんけど」
苦笑いをする。
「彼氏さんお金持ちっすねえ。てか意外と晴子さん…、彼氏とそんなとこ行くタイプなんですね」
誰ともそんなに仲良くないから、周りにどういうイメージを持たれているのかがわからない。