テキストサイズ

恋のハードル高し!!

第48章 両思いの夜

「…やだよ、チカはそのまま俺に返さないだろ?」


そっちか!!
ためた返答はそっちなのか?!
でも、逞の返答は私を親雅に渡すつもりはないと言っている様に聞こえて安心した。


「じゃぁ半分こ?」


「物足りなくて、俺の半分も取るんだろ?チカは昔からミラを独り占めしてきたのに、途中で手放したんだよ。人と付き合うって言うのはそう言う事だって言っただろ?」


「手放したんじゃない。追わせたかったんだ。」



追わせたかった。

本当に追ったよ。
悔しくて泣いたよ。
好き過ぎて切なかったよ。

この思いを…試してたって事?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ