Fake it
第3章 Violet shield
【潤side】
大野さんも、若い頃はいろんな伝説を作った人だけど、ハワイ以降、外でこんなになるまで酔うのは珍しい。
お陰で俺は酔うどころじゃない。
今の時期、酔って階段から落ちたりしたら目も当てられない。
「そんなに良いことがあったの?」
「んふふふ
まだ、ナイショなんだぉ
ふふっ」
「どうしても教えてくれないんだ?」
「しぃっ、あとでね」
唇に人差し指を当てて、俺の顔を覗き込む。
一応、こんなに酔っぱらってても、メンバー以外が居るところでは軽々しく色々話せない、ってことはわかってるらしい。
「しょおくん、何してるんだろ
どおろ、混んでるのかなぁ…」
自分の椅子から落ちそうにはみ出しながら、俺に半分寄り掛かって個室の入り口を眺めてる。
瞬きの間隔が長くなってきてるから、寝ちゃうかも、って思わず見守ってると、個室に近づいてくる人の気配がして、大野さんの目が嬉しそうにパッと開いた。
「しょおくんっ」
ふにゃふにゃ笑っちゃって。
「はいはい、櫻井翔が来ましたよ」
翔さんは翔さんで、例のごとくデレデレしちゃって。
翔さんと一緒に入って来たニノに目配せをすると、やれやれ、って顔で笑ってた。
「しょおくんっ、オイラね、酔っぱらったかも」
「うん、そうね」
「ふふっ、持って帰ってぇ」
「はいはい、送ろうね」
大野さんが抱っこをせがむ子供みたいに翔さんに腕を伸ばすと、それを受けて、翔さんがしれっと自分の首に腕を回させて。
見慣れたいつもの光景。
昔から変わらない。
いや、変わったのかな?
昔、俺達下の三人を守ってくれてた二人を、今は俺達が大事に隠してる。
不器用なこの二人が晒されて傷つかないように。
何としても俺達が守ってやるから。
安心して。
ムロ君と孝太郎さんが二人して口をポカンと開けているのを良いことに、如才なく挨拶だけはきちんとして、翔さんがリーダーをお持ち帰りした。
大野さんも、若い頃はいろんな伝説を作った人だけど、ハワイ以降、外でこんなになるまで酔うのは珍しい。
お陰で俺は酔うどころじゃない。
今の時期、酔って階段から落ちたりしたら目も当てられない。
「そんなに良いことがあったの?」
「んふふふ
まだ、ナイショなんだぉ
ふふっ」
「どうしても教えてくれないんだ?」
「しぃっ、あとでね」
唇に人差し指を当てて、俺の顔を覗き込む。
一応、こんなに酔っぱらってても、メンバー以外が居るところでは軽々しく色々話せない、ってことはわかってるらしい。
「しょおくん、何してるんだろ
どおろ、混んでるのかなぁ…」
自分の椅子から落ちそうにはみ出しながら、俺に半分寄り掛かって個室の入り口を眺めてる。
瞬きの間隔が長くなってきてるから、寝ちゃうかも、って思わず見守ってると、個室に近づいてくる人の気配がして、大野さんの目が嬉しそうにパッと開いた。
「しょおくんっ」
ふにゃふにゃ笑っちゃって。
「はいはい、櫻井翔が来ましたよ」
翔さんは翔さんで、例のごとくデレデレしちゃって。
翔さんと一緒に入って来たニノに目配せをすると、やれやれ、って顔で笑ってた。
「しょおくんっ、オイラね、酔っぱらったかも」
「うん、そうね」
「ふふっ、持って帰ってぇ」
「はいはい、送ろうね」
大野さんが抱っこをせがむ子供みたいに翔さんに腕を伸ばすと、それを受けて、翔さんがしれっと自分の首に腕を回させて。
見慣れたいつもの光景。
昔から変わらない。
いや、変わったのかな?
昔、俺達下の三人を守ってくれてた二人を、今は俺達が大事に隠してる。
不器用なこの二人が晒されて傷つかないように。
何としても俺達が守ってやるから。
安心して。
ムロ君と孝太郎さんが二人して口をポカンと開けているのを良いことに、如才なく挨拶だけはきちんとして、翔さんがリーダーをお持ち帰りした。