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Fake it

第7章 Green smile

【雅紀side】

俺はちょっと敏感な方みたいで、一時期は普通の人が見えないものをずいぶん見て。

仕事に差し支えるようだとヤバイな、困ったな、と思ってたんだけど。
それが神社に行くようになったら、かなり減った。

言っても信じない人の方が多いと思うけど、俺は神社に神様は本当に居ると思う。
俺はね。

人間よりもずっと大きくて、優しくて、強くて。
キレイな存在が本当に居て。
会うとすごく落ち着いて、すっきりする。

思い込みって言われても別にいいんだ。

お参りして、さわやかな気持ちになって仕事に行ったら、頑張れるんだからね。

園長にも、芸能人は神仏を大事にしないとだめだ、って言われてるし。
人気があればあるほど、良いモノもそうでないモノも寄ってくるから、気をつけなさい、って。

天狗にならないように、自分の心のホコリを払ってもらうんだよ、って言われてる。
誇りが積もると、埃になって、驕りになるんだって(漢字むずいなぁ)。





いつものように参拝させてもらって、神様の前で手を合わせる。

今日もARASHIがARASHIでいられますように。
俺の大事な人達が、怪我も事故もなく、元気で過ごせますように。
神様、ありがとうございます。

って、いつも手を合わせた時に目を閉じて念じることは同じなんだけど。
今日はそうやってお祈りしてる時に、メンバーの顔が突然バーンって浮かんできた。

リーダーと翔ちゃんだ。

あれ?

笑ってない。

んん?

これは、神様にお願いしておいた方が良いかもしんない。

神様、俺の大好きなメンバー、をお守りください。
リーダーと翔ちゃんが困ってる時に、俺に出来ることがあったら、助けてやれますように。

そう心で念じたら、イメージの中の二人の顔が明るくなった。

「ヨシッ、行って来ますっ!!」

神様に一礼して宣言する。

うん、頑張るぞ。

頭の中で俺たちの歌が流れてくる。
溢れ、溢れ、溢れ、溢れ………。

うん、盛り上がって来た。

アフレダスママ、ココロデサケベ。




















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