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Fake it

第9章 Red love

【智side】

そんで、二人で秘密を共有できたことが嬉しかった。

一生の思い出でいいやと思ってた。

それ以上のことは望んでないつもりだったんだ。





なのに、あの後で、また女の子とやりに行くとか言うからさ。

あれは頭にきたなぁ(笑)。

そんなに女がいいんだ、と思って。

ま、普通そうだよね(笑)。





ほんとに、今まで続いたことが信じられないよ。

色々嫌になって。

翔君からも離れようとして、もう芸能人を辞めようと思ったこともあるし。

翔君の気持ちが分からなくて、バラエティーとか番組の中で確かめようとしたこともある。

オイラ達、いろんなことがあった。

何から話せばいいんだろうね。

もう、頭の中がぐちゃぐちゃでわかんない。

翔君を好きでいることはやめられなかったから、いつでも翔君がオイラを切れるようにしておこうと思ってたのに。

翔君はちゃんとオイラと向き合ってくれた。

「…あいしてる」

今言える言葉は一つだけ。

「あい」

言いかけたところで 唇 を ふさがれた。

















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