Fake it
第9章 Red love
【智side】
愛してる。
ずっと一緒に居る。
本当はね、一緒の舞台をやる前から、オイラは翔君のことが好きだった。
デビューするまでは、ちっちゃくて可愛いただの後輩だったのにさ。
どんどん大人になっちゃって。
同じグループになってから、翔君の人柄には驚かされることばかりだった。
自分とは正反対で。
オイラにないものを沢山持ってて。
頭が良いのにひけらかさないし。
真っ直ぐで、正義感が強くて。
努力家で。
ケンカになることを恐れないで、言うべきことはハッキリ言える度胸とか。
だけど礼儀正しくて、目上の人にも失礼がないように言葉を選んで自分の気持ちをちゃんと伝えられるところとか。
後輩をしっかり叱ってやったり。
いつもすごく優しくて。
ずっと大好きだった。
なにしろイケメンだし(笑)。
何かの勘違いかな、って自分の気持ちわかんなくて。
男同士で。
メンバーだし。
ウチの事務所って特殊だから、普通の友情よりもっと濃い気持ちを、仲間に対して持つなんてよくあることだ。
きっと、オイラが翔君に対して思ってる気持ちも、一時の気の迷いみたいなもんなのかな、って思ったこともある。
でも、いろいろ考えてみたけど、やっぱりオイラは特別な意味で翔君が好きだった。
オイラのこと、ただのメンバーとしか思ってない翔君に、打ち明ける勇気なんてオイラには当然なくて。
絶対に気持ち悪いと思われる、って思ってた。
だからあの時、女の子とやりにいくって言われて。
舞台のためとか、仕事のためとかじゃなくて、自分のために絶対に引き止めようと思った。
ガラにもなく、オイラ必死だったんだよ。
愛してる。
ずっと一緒に居る。
本当はね、一緒の舞台をやる前から、オイラは翔君のことが好きだった。
デビューするまでは、ちっちゃくて可愛いただの後輩だったのにさ。
どんどん大人になっちゃって。
同じグループになってから、翔君の人柄には驚かされることばかりだった。
自分とは正反対で。
オイラにないものを沢山持ってて。
頭が良いのにひけらかさないし。
真っ直ぐで、正義感が強くて。
努力家で。
ケンカになることを恐れないで、言うべきことはハッキリ言える度胸とか。
だけど礼儀正しくて、目上の人にも失礼がないように言葉を選んで自分の気持ちをちゃんと伝えられるところとか。
後輩をしっかり叱ってやったり。
いつもすごく優しくて。
ずっと大好きだった。
なにしろイケメンだし(笑)。
何かの勘違いかな、って自分の気持ちわかんなくて。
男同士で。
メンバーだし。
ウチの事務所って特殊だから、普通の友情よりもっと濃い気持ちを、仲間に対して持つなんてよくあることだ。
きっと、オイラが翔君に対して思ってる気持ちも、一時の気の迷いみたいなもんなのかな、って思ったこともある。
でも、いろいろ考えてみたけど、やっぱりオイラは特別な意味で翔君が好きだった。
オイラのこと、ただのメンバーとしか思ってない翔君に、打ち明ける勇気なんてオイラには当然なくて。
絶対に気持ち悪いと思われる、って思ってた。
だからあの時、女の子とやりにいくって言われて。
舞台のためとか、仕事のためとかじゃなくて、自分のために絶対に引き止めようと思った。
ガラにもなく、オイラ必死だったんだよ。