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Fake it

第10章 LOVE

【翔side】

「ん…オイラばっかり、気 持 ち ぃ じゃんか…
…ぁ…好きに、してもいいのに…」

可愛いことを言うから笑ってしまうと、俺の息がかかったので 反 応 して、また首をすくめた。

「こんなに 感 じ や す い のに
乱 暴 になんか出来ないよ
貴方、俺が 初 め て だったんでしょ…?」

「ん…やっぱ、わかってた…?」

返事の代わりに 耳 孔 に 舌 を 入れる。

「あっ」

愛してるよ。

握 っ た 手 の 動 き を 速めると、智君の 身 体 が 緊張してくる。

「あ、ん…い き そ…」

愛してる。

「あ、あ、ん、んっ…」

「愛してる…」

「んっ、あ、もっ
い っ ち ゃ 、ん ん んっ!!!」

「愛してるよ…」





眠っていいよ、と言ったんだけど、繋 が り た い、って言ってくれて。

朝まで、二人、ゆらゆら揺れながら確かめ合ってた。

この人がここに居ること。

二人がここに居ること。

智君は柔らかく蕩けて、ふにゃっと微笑みながら、時々涙を流してた。

「しょおちゃ…だいすき…
あいしてる…」

今まで ベ ッ ド の中で何度も聴いた言葉。

「俺も…愛してる…」

シンプルで、とても簡単な、一言を。

俺達はこの先もずっと、言い続けていく。












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