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Fake it

第10章 LOVE

【翔side】

「ん…ぁ…」

遠慮がちに立てる甘い 喘 ぎ 声 を聞きながら、智君の 耳 や 首 筋 を 舐 っ て た。

あっぶねぇ。

油断も隙もない。

俺達の普段の量からすると、二人でワイン2本は特別多いわけじゃないんだけど。

どうやら智君は結構酔っぱらってたらしく、危うく 組 み 敷 か れ る ところだった。

指 を 入 れ ら れ た 時、これはヤバイ、と結構マジで焦った。

でも。

がばりと起き上がって、口 づ け しながら智君を 押 し 倒 す と、智君は逆らいもせずにあっさりと倒れて。

口 づ け の後で、楽しそうに「嘘だよ」と笑った。

翔ちゃんのしたいように、していいよ、って。

その顔を見たら、俺はなんだか泣きそうになった。

もう10年以上前の、今よりあどけなかった貴方を彷彿とさせて。

俺達、もっと早く、ちゃんと気持ちを確かめ合えば良かったね。

今まで言えなかった分、これからはウルサイくらいに沢山言うから。





腕枕で背中から 横 抱 き にして、貴方を 握 り ながら。

耳 元 に 唇 を 這 わ せ て、貴方の匂いを吸い込んで。

歯 を 立てると、ビクッと首を縮めて、ふふっ、って笑う。

「くすぐったい?(笑)」

「ん…」

キツクしないで遊びの延長みたいに、愛しい人を 撫 で てた。

本当は早く寝かせた方が良いんだろうけど、この時間があまりにも心地良くて。

少しでも長く味わいたい。

入 れ た い と思う 肉 体 の 欲 と、ただ抱きしめていたいと思う愛おしむ気持ち。

その間に長く存在してた二人の不安は、これからゆっくり溶かしていけばいい。

スルスルと 滑 る 貴方の 先 端 を 指 の 腹 で 丸く 撫 で て いたら、吐 息 交 じ り の声がかかる。

「ね、しょおちゃ…」

「うん?」

「オイラ、別に、激 し く してもいいんだよ」

「何が?」

言いながら、握 っ て いた手に力を込めていく。

「ぁ…しょおちゃん、いつも、
凄いやさしいから…」

ゆるゆると上下に動かして、少しずつ強くしていくと、大好きなあなたの匂いが強くなる。








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