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狂恋 ~狂おしい恋に身を焦がす~【BL】

第2章 一年後

「そっそれとこれとは違うだろっ!」

利人の手を振り払い、左手を背後に隠す。

「手段としては同じです。いつも一緒ならば、何だって良いんですよ」

コイツは…告白してきた時から、何にも変わっちゃいないな。

「ああ、あと両親には『生涯を共に過ごしたいしたい人がいる』と言っていますので、秘書兼結婚報告ですね」

「はあっ?」

それは聞いていないっ!

「今更隠すことでもないでしょう。高校の頃、しょっちゅう私の家に来ていましたし」

げっ! まさかバレてんのか!

「向こうに着きましたら、二人っきりで結婚式を挙げましょうね」

…すでに利人の頭の中は、オレとの未来のことでいっぱいなんだろう。

深くため息を吐くと、オレは真っ直ぐに利人の眼を見た。

「分かった。いくらでも付き合ってやる。お前がオレを飽きるまでは、な?」

「そんなの未来永劫、例え死んでもあり得ませんよ? 覚悟してくださいね」

そしてお互い笑い合い、キスをした。



【END】
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