オオカミは淫らな仔羊に欲情する
第4章 パーティーの夜に
行為のあと、彼の腕枕でまどろむ
ゆったりした時間がこんなにいいもんだとは
思ってもみなかった。
そんな甘い時間を、無機質なスマホの
着信音がぶち壊す。
「……(電話)出なくていいのか?」
「―― んー、もうっ! しつこいんだからっ」
なかなか鳴り止まないアラーム音に、いい加減
うんざりしつつ応対に出た。
「もしもし ―― あ、ごめん、マナーモードにしてた
から気が付かなかった ―― あ、出来れば今夜は
アキか菊ちゃんちに泊まりたいんやけど?」
そう、電話の向こうの姉に言いながら、
チラリ裕と視線を絡ませ微笑み合う。
「大丈夫だって、ちゃんと遅刻せんように行くし……
え? ―― なんでよぉ……、わかった、じゃ――」
「―― お泊りはNGか」
「うん。ごめんね」
「仕方ないよ……でも、確か今夜は神田と佐藤と一緒に
宿題やってるハズじゃなかったか?」
”あ、そうやった!” と思い、
慌てて口裏合わせのお願いメール送信。
相手は親友の神田菊栄と佐藤アキ。
ほどなく、2人からは ――
”オッケー、その代わり、明日詳細、
報告しなさいよね~”
という、メールが返信されてきた。
それから私達はとりあえず交代でシャワーして
―― 裕はめんどーだから、一緒に入ろうって
言ったけど、私が断固拒否した。
だって、あんな明るい場所で裸を見られるのは
さすがにまだ恥ずかしかったんだもん……。
ゆったりした時間がこんなにいいもんだとは
思ってもみなかった。
そんな甘い時間を、無機質なスマホの
着信音がぶち壊す。
「……(電話)出なくていいのか?」
「―― んー、もうっ! しつこいんだからっ」
なかなか鳴り止まないアラーム音に、いい加減
うんざりしつつ応対に出た。
「もしもし ―― あ、ごめん、マナーモードにしてた
から気が付かなかった ―― あ、出来れば今夜は
アキか菊ちゃんちに泊まりたいんやけど?」
そう、電話の向こうの姉に言いながら、
チラリ裕と視線を絡ませ微笑み合う。
「大丈夫だって、ちゃんと遅刻せんように行くし……
え? ―― なんでよぉ……、わかった、じゃ――」
「―― お泊りはNGか」
「うん。ごめんね」
「仕方ないよ……でも、確か今夜は神田と佐藤と一緒に
宿題やってるハズじゃなかったか?」
”あ、そうやった!” と思い、
慌てて口裏合わせのお願いメール送信。
相手は親友の神田菊栄と佐藤アキ。
ほどなく、2人からは ――
”オッケー、その代わり、明日詳細、
報告しなさいよね~”
という、メールが返信されてきた。
それから私達はとりあえず交代でシャワーして
―― 裕はめんどーだから、一緒に入ろうって
言ったけど、私が断固拒否した。
だって、あんな明るい場所で裸を見られるのは
さすがにまだ恥ずかしかったんだもん……。