オオカミは淫らな仔羊に欲情する
第13章 湘南台の悪魔
「どうゆう事なんだよっ」
「なぁ、各務って絢音さんの何な訳??」
「何で絢音さんはお前の言う事素直に聞くんだよ?!」
「信じらんねぇ、あの絢音さんがいとも容易く
尻もちなんて」
「だ~~っ、もう、うっせー、和泉はお前らの
何なんだよっ」
「「彼女は俺らだけの ――」」
「ヒロインだ」「アイドルだ」
は、ぁぁっ?!
余計、訳わかんね~……。
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女生徒Aの証言 ――
『あー和泉さん達? 別に迷惑はしてないよー。
普通に話すし』
男子生徒Aの証言 ――
『和泉ー? ってか、あいつのマブダチの久住。
あいつチョ~頭良くて、俺ら試験前はしょっちゅう
世話になってるんすよ。マジ、あいつらには
助けられてるっす』
女生徒Bの証言 ――
『あぁ、あの不良の人達ですか?
良く知らないです。何か、怖いし近寄りがたくて』
男子生徒Bの証言 ――
『あ、ボク、基本的にヤンキーは嫌いですから』
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要するに、あいつらを嫌うのは、
あいつらの事を良く知らん人間って事か……。