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オオカミは淫らな仔羊に欲情する

第14章 ずっと就職しないつもりじゃないけれど

 
 どのくらい時間が過ぎたのか……


「ん、ん~ン ―― あれっ? オ、レ……」


 各務先生が目を覚ました。


「よく寝たね」

「ん、あぁ……久しぶりに気持ちよかった」

「そっか、なら良かった。じゃ」

「バイト?」


 立ち上がる私に各務先生が聞いてきた。


「今日は*時から ――」


 ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ ――

 各務先生の胃が鳴る。


「お腹、減ってるん?」

「そういや、朝から何も食ってなかった」


 腕時計を見ると午後5時近くだった……小1時間、
 ココに居たんだ。

 うちもお腹減った……


「めっちゃ美味いもの食べさせてあげる。
 ついておいで」


 笑って歩き出すと、各務先生も後ろから
 ついてくる。


 着いた先はうちら港南台の生徒達から
 絶大な人気を誇る大衆食堂。
  
 ここのかき揚げ丼が超美味いのだ!
 そろそろ夕ご飯時で混み合い始めてる店内の
 カウンター席に座った。


「おばちゃん、かき揚げ丼二丁!」

「あいよ」

「初めて来た……」


 各務先生は活気のある店内を見渡す。

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