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オオカミは淫らな仔羊に欲情する

第18章 体育祭


 10月**日。くもり。

 今日は体育祭です。


 暑くもなく寒くもない、絶好の体育祭日和。

 今年は、隣町にある姉妹校との合同共催の
 体育祭なので例年の数十倍は盛り上がっている。

  

「ひゅー! あやちゃーん!」

「かわいい~!」

「いずみせんぱ~い! こっち向いてぇー」

「……」


 入場行進をする私にかけられる、
 『黄色い』声援……。

 この学校に入って、何故か同性にまでにモテる
 ようになった気がするし。
 
 あんな風に突然知らん子から声をかけられたり、
 同姓の後輩女子から告られた事もあったし、
 手紙をもらったりなんてことも続いていた。

 最初は、港南台って共学校でも、
 多少のレズ・ホモは大目に見るしかないか……
 とか思ってたんだけど。

 でも、このあからさまなレズっ娘率は、
 一体なんなの?

 周りを見ればいっくらでもイケメンが溢れてる
 でしょーがっ!

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