栄養と睡眠と貴方(気象系ON)
第1章 (大´・∀・`人 .゜-゜宮 )
ニノが静かに目をつぶるのを待って
そーっと唇を重ねる。
「んっ…」
「はぁ……ん…んぅ…」
舌を入れて少しずつ角度を変える度に
ニノがおいらを受け入れてくれて
気持ちよさそうに腕を伸ばす。
両手でニノの顔を包んで
さらに激しく舌を絡めとる。
「んぁ…っ……ん…さとしぃ……」
「…ニノ……はぁ…ニノ…っ…」
ニノがオイラの背中に手を回す。
必死に抱き寄せてくるけど
やっぱりいつもより力が弱くて、
ふと我に返って体を離した。
互いに乱れた呼吸を整える。
「なぁ…」
「な、なに…?」
「キスくらい…いつでもしてやるから寝ろ…
息切らしておめぇ体もたねぇだろうが…」
「なんかちょっと安心できるかなと思って…」
「なんだそれ(笑)」
「ふふっ(笑)」
良かった…ニノが笑った…
少しは良くなったか…?
たまには笑いでもしねぇと
やってらんねぇんだよな、ニノは…
体調が悪いときとか
どうしても1人でいられないときは
おいらが身の回りのこと手伝ってやってるけど
横になってされるがままで
空気が重たくならないように
冗談言っておいらを笑わせたり
自分が笑ってみたりして
いつものニノを保ってんのかな。
馬鹿だよなぁ…
余計に心配させるだけだっての。
おいらの前で無理しなくていのに。
強がるのがお見通しなことくらい
ニノもわかってる。
でも
一人でいたいのに
自分のことやってもらって申し訳ないって
思ってるんだろうな…
さっきも車の中で
「わざわざごめんね」って言ってたし。
でも
こっちが甘やかすと
素直に甘えてくる時があるから、
そういうときは思いっきり
可愛がってやるんだ。
ニノは天邪鬼だし無理するから
分かってあげないとね。
ニノが眠りについたのを確認して
ほっぺを撫でる。
気持ちよさそうに
穏やかな呼吸を繰り返しているニノ。
こういう時はいたわってやる事の方が
特効薬だったりするんだよね。
早く良くなれよ。
おやすみ。
end