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夜の影

第16章 明日の記憶

【翔side】

ジョウシマさんの言葉を、俺は鼻をすすり上げながら聞いた。

なるべくしっかり聞こえるように意識して、腹に力を入れて、はい、と返事をした。



『じゃぁさ、大切な人のこと、諦めない
って思ってたらいい
そしたら迷わないから』



サトシも言ってた。

サトシ。

俺、無かったことにはしないから。

諦めないからなっ。

ちゃんと笑ってアンタの前に立つ。

待ってろよ、ばーか!

ばかサトシ!!





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