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夜の影

第5章 鏡

【翔side】

「あっ、あっ…」

サトシの手がずっと休みなく上下に動いてるから、動きを止めようとしていた俺の手は次第に外れてしまって。

動きが段々、速くなって 煽 ら れ て る。

さっきから頭を左右に振ってるのに、許してもらえない。
仕方なくシーツを握る。

気 持 ち 良 く て、恥 ず か し く て、つ ら い。





あぁ、待って。
3 点 責 め だ。

耳の中では 舌 を 出 し 入 れ する音が、何度も響いて。

胸 では、指が尖ってる 先 端 を押し込むみたいに 刺 激 してくる。

その下で、俺のを握ってる 手 に次第に力が込められて。

「ん、ん、んん…」

声を出したくないのに。

「んぁっ、あんっ、あっ、あぁ」

恥 ず か し い。

「あ、あ、あっ」

「一回 イ ッ とくか」

手の動きがもっと早くなった。





待って、イ か さ れ る なんて。

やだ、って頭を振る。

「ん~?
イ か さ れ る の初めてか?」

うんうん、って首を振る。

自分で自分がコントロール出来ないなんて。
怖い。

「大丈夫、自分でするのと同じ
気 持 ち い い だけだよ」

言った後、チュッって キ ス される音が 耳 の中に響く。

自分でしてるのとは違うよ。
加減が出来ない。

どんどん急かされて。
追い立てられる。





「あんっ、あぁ、あ、あ」

押し寄せる 快 感。
熱をもって、解放を求めてる。

ああ、やめて。

イ か さ れ る なんて。

イ く ところ、見られるなんて。

閉じた目蓋の奥から、涙が滲んでくるのが分かる。

話せないから、俺はまた頭を振る。
それでもサトシの手は止まらない。





「いいから イ き な」

脚 の付け根、根元から、痺れるような高まりが押し寄せてきてて。

出 し た い。

出 し た く な い。

「あっ、あっ、あぁんっ」

「ほら」

やだ。

あぁ、でも駄目。
我慢できない。

躰 が勝手に反り返る。

もう、そこまで来てる。

もう、無理っ。





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