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夜の影

第5章 鏡

【翔side】

熱くて、固い。

思ってるうちに、上に引き上げられた。

左右の膝の裏から持ち上げられて、脚 がサトシの 腿 の上に乗る。

「あっ」

やだ、開くなよ。

そのままサトシの 躰 ごと向きが変わって、鏡の方を向いた。
驚いて目を見開いてる自分と目が合う。

嘘だろ、恥ずかしい。





肌の色が、のぼせた時みたいに紅に染まってる。

潤んだ目が光ってて、何もかも晒してた。

感じまくってる自分が全部、明かされる。

「っ…」

鏡を見たくなくて抗議しようとしたら、上を向いて 濡 れ てる俺のを サトシが握った。
咄嗟に、止めようとして、サトシの手を上から押さえる。

「いいから、そのまま 感 じ て な」

肩のところにあるサトシの顔。

欲 情 してる、ってこういう顔のことなのか。

笑った時の優しい感じはなくなってて、雄 の顔になってる。





やだ、って意思表示に首を左右に振ってみたけど。
耳の中にまた 舌 が入ってきて、同時に俺のを 握 っ て る 手が 上 下 に動き始めた。

何とかサトシの手の動きを止めようとするのに、力が入らないから一緒に 扱 い て いるみたいになってて。

せめて 脚 を 閉じたいのに、内 腿 に力を入れてもびくともしない。
鏡に全部写ってる。

「あ、や…」

「喋るなよ」

「んん…」

サトシの長い綺麗な指が、俺のから溢れてる 雫 で 濡 れ て、光ってるのが目に入る。





「恥ずかしいなら目をつぶってな」

サトシが話す度に、耳に息が入って 躰 が震える。

好きにされて 喘 い で いる自分を見ていられなくて、俺は言われた通りに目を閉じた。














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