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my destiny

第6章 Pray

【翔side】

両の手を握って持ち上げて。

指先に キ ス をした。

最近、描いてるところを見ないね。

あれ以来、アトリエに籠る回数が減って。

どんな気持ちで自画像を描いたのか。

誰も訊けなかった。

言葉を失って、見つめるだけで。

どんな気持ちで色を入れたの?

美しく長い指を口 に 含 んで。
そっと 吸 い 上げる。


「…ん…ぁ…」


こうされるの、好きでしょう?

舌 を 這 わ せ て。

爪に 歯 を 立 て て。

また 吸 い 上げる。

貴方の 唇 が、開いては閉じる。


「ん…」


指を 口 か ら 離すと、チ ュ ッ と音がした。


「しょお?…」


まだ目は開かない。
濡 れ た 指 が俺の頬に 触 れ る。

腕を伸ばして、智君の 腿 を 撫 で る と。
寝呆けたままで、少し 脚 を 開 い た。

立ち上がる 兆 し が見える。


「しょおくん、どおしたの…」


貴方の両腕が、迎え入れるように広がる。
俺を 抱 き しめてくれるの?


「おいで…
だいじょうぶだよ…」


半分 寝 息でむにゃむにゃ言ってる。

形を変えつつある貴方のそれを手で包んで。
ゆっくり上下させた。


「あ…ぁ…」


俺を 抱 こうとしてる腕が、ゆらゆら揺れる。

手の中で固くなったのを確かめて。

貴方の脚 の間に、体 を滑り込ませると。
腕が背中に回ってきた。

唇 に キ ス をしようとしたら。

俺の目から零れた涙が一粒、貴方の頬に落ちた。







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