my destiny
第13章 光って輝く場所
【智side】
円陣を組んだ時の、足に力が入らない感じとか。
あの時、松潤が何て言ってたのか。
すごく空気が張り詰めてて。
オイラは顔を上げられなかった。
でも、多分、みんながオイラを気遣ってくれてた。
ステージの裏側と、向こう側と。
みんなが、オイラを心配してた。
声を掛けてくれたり、肩や背中を叩いてくれたり。
メンバーの誰かがいつも傍に居て。
黙ってオイラに寄りそってくれてた。
ずっと、くっついて離れなかったニノ。
やたら大きな声で気合を入れていた相葉ちゃん。
潤は大きな目を細めて、何度も笑いかけてくれた。
でも、オイラは自分がどんなだったか、ろくに憶えてない。
歓声も何もかも、水の中で聴いてるみたいにぼやけてて。
翔君が、ステージに出る前にオイラの手を強く握って。
何度も、何度も、大丈夫だから、って言って。
大丈夫だから、俺たちを信じて、って。
外から見ると、こんな建物だったんだなぁ…。
「…嫌だった?」
翔君の声が心配してる。
オイラは首だけ振って、正面に見える輝く建物から目が離せない。
もっと、しっかりやれたら良かった。
みんな、待っててくれたのに。
やり直しは出来ないのに。
さっき会った子の、泣いてた顔を思い出す。
「ああ、泣かないで」
翔君が繋いだ手を、両手で包んで上から撫でてくれる。
「ごめん、そんなつもりじゃなかった」
大丈夫だよ、翔君。
口を開いたら多分、声が震えてしまうから。
建物から目を離して、翔君の顔を見る。
そんなに心配そうな顔をしないでよ。
「…て、…かった」
笑いかけたけど、まだ困った顔してる。
「来て、良かっ…っ…」
円陣を組んだ時の、足に力が入らない感じとか。
あの時、松潤が何て言ってたのか。
すごく空気が張り詰めてて。
オイラは顔を上げられなかった。
でも、多分、みんながオイラを気遣ってくれてた。
ステージの裏側と、向こう側と。
みんなが、オイラを心配してた。
声を掛けてくれたり、肩や背中を叩いてくれたり。
メンバーの誰かがいつも傍に居て。
黙ってオイラに寄りそってくれてた。
ずっと、くっついて離れなかったニノ。
やたら大きな声で気合を入れていた相葉ちゃん。
潤は大きな目を細めて、何度も笑いかけてくれた。
でも、オイラは自分がどんなだったか、ろくに憶えてない。
歓声も何もかも、水の中で聴いてるみたいにぼやけてて。
翔君が、ステージに出る前にオイラの手を強く握って。
何度も、何度も、大丈夫だから、って言って。
大丈夫だから、俺たちを信じて、って。
外から見ると、こんな建物だったんだなぁ…。
「…嫌だった?」
翔君の声が心配してる。
オイラは首だけ振って、正面に見える輝く建物から目が離せない。
もっと、しっかりやれたら良かった。
みんな、待っててくれたのに。
やり直しは出来ないのに。
さっき会った子の、泣いてた顔を思い出す。
「ああ、泣かないで」
翔君が繋いだ手を、両手で包んで上から撫でてくれる。
「ごめん、そんなつもりじゃなかった」
大丈夫だよ、翔君。
口を開いたら多分、声が震えてしまうから。
建物から目を離して、翔君の顔を見る。
そんなに心配そうな顔をしないでよ。
「…て、…かった」
笑いかけたけど、まだ困った顔してる。
「来て、良かっ…っ…」