甘い鎖 ~アイツの愛という名の鎖に、縛られ続けたオレは……~
第3章 二人、外では…
…いや、正確には変わらされた。
光雅によって、オレは。
そのことを受け入れてしまったんだから、今更もがいても足掻いても遅いんだ。
「お待たせ。何着か持ってきたから、試着してみて」
「あっああ」
光雅が両腕いっぱいに服を持っていた。
「全部セットの服だから分かると思うけど、混乱してきたら言って」
「分かった」
服を受け取り、試着室に入った。
数は五着ほど。
…こんなに試着するのか?
形はよくテレビで見る最新的なデザインで、色は赤・茶・紺・橙・緑。
暗い色はなく、落ち着いた明るい色が多かった。
「オレ、黒が良いんだけどな」
黒は何色にも染まらない。
そして目立たない。
だからオレの持っている服は黒が多かった。
そこを光雅に今朝、指摘されたワケだ。
高校生ならもう少し明るい色を着ろということか。
あんまり考えすぎて、時間を潰してはいけない。
心配して光雅が試着室に入ってくるからだ。
次々と着ては光雅に見せて、また脱いでは着て見せてを、五回繰り返した。
「どっどうだった?」
あんまり脱いだり着たりを繰り返したせいで、どっと疲れが出ていた。
「うん、どれも凄く良く似合ってた。全部頂こうか」
「全部っ?」
「そう、全部。五着ともデザインも色も違うし、良いだろう?」
「まあ、な」
「じゃあ、コレをお願いします」
近くにいた店員に、五着を渡す。
「よろしければ、ご自宅にお届けしますが?」
店員の言葉で、オレと光雅は視線を合わせた。
光雅によって、オレは。
そのことを受け入れてしまったんだから、今更もがいても足掻いても遅いんだ。
「お待たせ。何着か持ってきたから、試着してみて」
「あっああ」
光雅が両腕いっぱいに服を持っていた。
「全部セットの服だから分かると思うけど、混乱してきたら言って」
「分かった」
服を受け取り、試着室に入った。
数は五着ほど。
…こんなに試着するのか?
形はよくテレビで見る最新的なデザインで、色は赤・茶・紺・橙・緑。
暗い色はなく、落ち着いた明るい色が多かった。
「オレ、黒が良いんだけどな」
黒は何色にも染まらない。
そして目立たない。
だからオレの持っている服は黒が多かった。
そこを光雅に今朝、指摘されたワケだ。
高校生ならもう少し明るい色を着ろということか。
あんまり考えすぎて、時間を潰してはいけない。
心配して光雅が試着室に入ってくるからだ。
次々と着ては光雅に見せて、また脱いでは着て見せてを、五回繰り返した。
「どっどうだった?」
あんまり脱いだり着たりを繰り返したせいで、どっと疲れが出ていた。
「うん、どれも凄く良く似合ってた。全部頂こうか」
「全部っ?」
「そう、全部。五着ともデザインも色も違うし、良いだろう?」
「まあ、な」
「じゃあ、コレをお願いします」
近くにいた店員に、五着を渡す。
「よろしければ、ご自宅にお届けしますが?」
店員の言葉で、オレと光雅は視線を合わせた。