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甘い鎖 ~アイツの愛という名の鎖に、縛られ続けたオレは……~

第4章 家の中の二人

「そうかい。その時は優しくしてくれよな?」

「ああ。綾に苦しむ顔は似合わない。絶頂を感じさせながら、イかせてあげる」

オレの殺され方はヤりながらか…。

マジでイヤだ!

「はいはい。それじゃあメシ食おうぜ。いい加減、腹の虫が合唱してるし」

「そうだね」

そこでようやく開放された。

…恋の病にかかったものは下手に挑発してはいけないことを、オレは学んだ。

夕飯は特大のハンバーグだ。

それにコーンスープに、パン。

ツナのサラダときたか。

「飲み物は何が良い?」

「ウーロン茶」

「分かった」

結局、話はすり返られたか。

…本気で休学、留年するつもりなんだろうか? 

確かめるのも、勇気がいるな。

それでもご飯は美味しくいただきたいので、食事中は黙っていた。

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