勝手に運命感じてます
第3章 あっという間の卒業式
「お前っ、また腰を抜かしやがって……最後の最後まで腰抜けだな、お前は」
「先輩のせいですよ~」
「しょうがねぇなー……ほら、乗れ」
「は……はいっ!」
先輩の背中だぁ……。やっぱりピッタリフィットして温かいなぁ~。
「もう、やっぱ先輩……大好きです!」
「たくっ……俺も、郁が大好きだよ」
あ……笑ったぁ。
初めて会った時に見せてくれたステキな笑顔だっ。
先ぱ~い!
「ぐっ……! こ、腰抜けっ、腕の力を緩めろっ……。俺を絞め殺す気かっ……」
「はっ! すっ、すみませ~ん!」
これからもずっと――
先輩に、運命感じてますっ!
~END~