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CHOCO❤︎LAVE

第5章 トシオさん



聖輝「あの、ごちそうさまでした。」


大野「いえいえ。」


聖輝「あの…帰りは…」


大野「タクシー呼んであるから大丈夫だよ。」


聖輝「そうですか…」


大野「本当は自分で車運転して家まで送ってあげられたらいいんだけどね。」


聖輝「いっいえ!そんなお気遣いなく…」


大野「いやぁ…俺ね、ペーパードライバーでさぁ…」


聖輝「えっ?」


大野「車、運転できないんだよね。」


聖輝「そうなんですか?」


大野「うん、免許取ったのは良かったものの、全然車運転しようとは思わなくて…気づいたらこんな歳になってた。」


大野「カッコ悪いよね、30超えたおっさんが車動かせないなんて…」


聖輝「そんなことないですよ!」


大野「えっ?」


聖輝「世の中には免許すら取らない人もいるわけですし…免許取ったからって必ず車の運転しなきゃいけないって訳でもないですし…」


聖輝「免許取る取らないも、車運転するしないも人それぞれだと思います。」


大野「涼野くん…」


聖輝「って、まだ自動車学校すら行ってない子どもに言われてもって感じですよね。」


大野「いや、そう言ってくれるとありがたいよ。」


聖輝「そうですかね?」


大野「うん、自分の意見をしっかり持ってるからね。」


聖輝「そんな、僕なんて全然…」


自分の気持ちを話すので精一杯…


ブーン…


大野「あっ、タクシー来たよ。」


聖輝「はっはい。」


そして、僕達はタクシーに乗って家に帰った。

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