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CHOCO❤︎LAVE

第6章 紹介①



大野「大学の方はどう?忙しい?」


聖輝「そうですね…単位稼ぎの為にたくさん講義を受講しているので…」


大野「単位っていくつ必要なの?」


聖輝「講義によって違うんですけど…4年間で124単位以上取得しないと卒業できません。」


大野「124?!そんなにいるんだ…」


聖輝「はい、仮に全ての講義が2単位だとしたら…62個の講義を受講しないといけませんね。」


大野「マジか…大学って結構大変なんだね。」


聖輝「そうですね…学部によっては勉強内容も変わってきますし…医学部や薬学部は6年間になるので、もっと勉強しないといけませんし…」


大野「うわぁ…俺には無理だなぁ…」


聖輝「勉強は嫌いですか?」


大野「あんまり得意じゃないかな…」


聖輝「楽しいですよ、勉強。」


大野「今更勉強してもなぁ…」


あの感じ…


本当に勉強嫌いそう…


まぁ、そもそも勉強好きな人は少ないか。


大野「そういえば…」


聖輝「何ですか?」


大野「いや、俺と涼野くんは1週間前に初めて会ったじゃない?」


聖輝「はい、そうですね。」


大野「この1週間…誰かに俺のこと話した?」


聖輝「いえ、誰にも話してないです。」


大野「そうなんだ…」


聖輝「今回のことは簡単に人に話せることじゃないなって思って…」


大野「そっか…」


聖輝「ただ…1人だけ…話しておきたいなって人がいるんです。」


大野「1人だけ?」


聖輝「はい、僕の親友なんですけど…」


大野「親友?」


聖輝「はい、高校の時からの付き合いでこの間お話した…僕が失恋した時にずっとそばにいてくれた人なんです。」


聖輝「だから…光樹くんにはお話したいなって思って…」


大野「そっか、涼野くんにとって信頼できる人だったら話してもいいよ。」


聖輝「ほっ本当ですか?!」


大野「うん、涼野くんの親友だったらきっといい人だと思うし。」


聖輝「あっ、ありがとうございます!」


大野「でも…他の人にはあまり言いふらさないでね?」


聖輝「はい、もちろんです。」


大野さんのことを周りにしゃべりたい気持ちは山々だけど…


大野さんのことを考えると安易にペラペラとしゃべる訳にはいかない…


僕は絶対に話さないと心に誓った。

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