テキストサイズ

CHOCO❤︎LAVE

第6章 紹介①



聖輝「……。」


大野「…ったく…ごめんね、こいつらが変なこと言って…」


聖輝「あっいえ…仲が良さそうで羨ましいです…」


大野「えっ?」


聖輝「僕…全然友達がいないので…」


松本「そうなの?」


聖輝「はい…昔から人見知りで…人とどう接していったらいいのか分からなくなる時があって…」


大野「分かる、俺も初めて会う芸能人とかどう接したらいいのか分からなくて困ってるもん。」


聖輝「僕、高校からの付き合いで大学も一緒の親友がいるんですけど…彼はすごい明るくて…すぐにたくさんの友達を作ってて…」


聖輝「逆に僕は引っ込み思案だから…周りと全然馴染めなくて…正直浮いてる時もあって…」


聖輝「親友がいる時は無理に周りとテンションを合わせたりするんですけど…何かしっくりこなくて…」


聖輝「世間からは華の大学生って言われるけど…全然らしくなくて…」


「「「……。」」」


聖輝「ごっごめんなさい!せっかくのご飯会なのに…こんなしょーもない話聞かせてしまって…」


やってしまった…


さっきまで明るい雰囲気だったのに、僕のせいで一気に台無しにしてしまった…


僕の性格の話なんてどうでもいいのに…


二宮「いいんじゃない?無理して周りに合わせなくても。」


聖輝「えっ?」


二宮「自分がこの人と友達になりたいって思ったら自分から声をかけたらいいだけだし、無理に周りに合わせてもしんどいだけでしょ。」


松本「そうだな、大学生だからって無理にはしゃぐ必要もないし…涼野くんは涼野くんのペースで学生生活を送ればいいと思うよ。」


聖輝「二宮さん…松本さん…」


大野「もし何か悩みがあるんだったら親友に話せばいいし、その親友にも話しにくいことだったら…俺が聞くから。」


聖輝「大野さん…」


何てカッコいい人達なんだろう…


一般庶民の悩みをちゃんと聞いてくれて、それに対してちゃんと答えをくれるなんて…


僕は少し涙がこぼれそうになった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ