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CHOCO❤︎LAVE

第1章 始まり



聖輝「……。」


光樹「おっす、何しとん?」


聖輝「あっ光樹くん…」


光樹「なに?何か面白いことでもあった?」


聖輝「ううん、ちょっとね…」


僕は『赤い糸』を開いて、新たに繋がった人とチャットをしていた。


光樹「何これ?」


聖輝「チャットアプリ。」


光樹「えっ、お前こんなんやってるの?」


聖輝「まぁ…暇つぶしに?」


光樹「マジか…」


聖輝「でも、変な人ばっかりなんだよね…」


光樹「そりゃそうやろ、ネットやし。」


聖輝「やっぱりそうだよね、チャットだけじゃ相手のこと全然分からないし…」


光樹「むしろ逆に知られすぎて怖い目にあうかも…」


聖輝「怖い目に…?」


光樹「チャットして好きになって、ストーキングされたりとか…」


聖輝「えぇっ?!怖い!!」


光樹「チャットっていつどこで個人情報漏れるか分からへんからな…」


聖輝「そっか…」


光樹「それって登録する時に身分証明書とかいるん?」


聖輝「ううん、名前と性別と年齢だけ記入したら登録できるよ。」


光樹「そうなんや、えらい簡単にできるねんな。」


聖輝「だからかなぁ…いろんな人がいるのって…」


光樹「聖輝、悪いことは言わへん、やめとけ。」


聖輝「…そうだね、やめよう…」


光樹「うん!まだ大学生活も始まったばっかりやし、新たな出会いもあるって!」


僕は光樹くんに説得されて、『赤い糸』をしばらく放置した。

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