
CHOCO❤︎LAVE
第9章 新人さん
聖輝「休憩いただきます。」
「はーい、お疲れ様。」
僕は休憩室へと向かった。
ガチャッ
小坂「おう、お疲れさん。」
聖輝「お疲れ様です。」
小坂寛さん。
居酒屋系列の社員さんで、店長がいない時は店長代理としてお店を回している。
森本「おっ…お疲れ様です…」
聖輝「お疲れ様です。」
小坂「涼野くん、もうすっかり一人前になったね。」
聖輝「いっいえいえ!僕なんてまだまだ半人前ですよ!」
小坂「いやいや、藍子ちゃんに負けてないよ?」
聖輝「そんな、大袈裟ですって!」
〜♪♪♪
小坂「おっと、ちょっと失礼。」
ピッ
小坂「もしもし、お疲れ様です。」
小坂さんは電話をしながら休憩室を出た。
森本「……。」
聖輝「……。」
森本くん…確か僕と同い年だったよね…
初めてだから色々と緊張してるはず…
聖輝「あっあの…僕、涼野聖輝って言います…よろしくお願いします…」
森本「あぁ…はい…よろしくお願いします…」
聖輝「……。」
森本「……。」
どうしよう…会話が続かない…
僕自身も人見知りあるから、こういう場合何を話せばいいのか分からない…
光樹くんだったら…何て声をかけているんだろう…
森本「……。」
森本くんはイヤホンを付け、机に伏せてしまった。
聖輝「あっ…」
完全に話しかけるタイミングを失ってしまった…
聖輝「…はぁ……」
僕も森本くんのことは諦めて、スマホを取り出した。
