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聖輝「お疲れ様でした！」


クローズ作業が終わり、僕はお店を出た。


聖輝「んん〜…今日も働いたなぁ…」


やっぱり土曜日は忙しいなぁ…


聖輝「…あっ……」


僕の前に森本くんの姿があった。


よし、今度こそ…


聖輝「もっ、森本くん！」


森本「……。」


音楽を聴いていて声が届いてないようだ。


ポンポンッ


森本「？！」


聖輝「ごっごめんなさい！あの…お疲れ様…」


森本「…お疲れ様です…」


聖輝「あっあの…良かったら…一緒に帰らない…？」


森本「…すいません、ちょっと…」


聖輝「あっ…ううん、僕の方こそ…ごめんね…」


どうしよう…嫌われちゃったかな…


森本「あの…僕…バイクで来てるので…」


聖輝「えっ？」


森本「すいません…徒歩だったら一緒に帰れたのですが…」


聖輝「あっいっいえ…そっか、バイクなんだ…」


森本「…では、また…お疲れ様でした…」


聖輝「おっ、お疲れ様でした…」


森本くんは駐輪場の方へと歩いて行った。


聖輝「…ふぅ……」


難しいなぁ…


森本くん、人と距離を取ってるような感じがするし…


でも…同い年だから…少しでも仲良くなりたいな…


聖輝「…帰ろ……」


僕は1人家の方に向かって歩いて帰った。