
CHOCO❤︎LAVE
第9章 新人さん
そして、ご飯を楽しみながら飲み会は進んでいき…
「ハァ…ずっと好きだったのにさぁ…」
速水「どんだけ引きずってるんだよ!」
「だってさぁ…3年も付き合ってたんだぜ?!」
「3年かぁ…結構一途だったんだね。」
「そう!!俺はずっと好きだったのに…他に好きな人ができたからって…」
聖輝「酷い…」
「な?!酷いだろ?!」
聖輝「酷すぎますよ!要するに先輩に飽きたってことですよね?」
「飽きられたんだな…俺…」
速水「まぁまぁ、そう落ち込むなって!この先まだまだ出会いあるんだから!」
「出会いかぁ…」
「まずは立ち直らないと前に進めないよね。」
「ゔぅ…」
森本「……。」
速水「お前さえ良かったら今度合コンセッティングしようか?」
「いや、今はいいや…」
「何でよ?せっかく速水が気利かせてくれてるのに…」
「そんな簡単にふっきれねぇよ…ゴグゴク…」
速水「おいおい、そんな一気に飲むなよ!」
「ハァ…これは後からめんどくさくなりそう…」
聖輝「あはは…」
確かに……
森本「…すいません、ちょっとお手洗いの方に…」
速水「おう、いってらっしゃい。」
森本くんは先輩の失恋トークに一切入ることなく、席を外した。
「何だよあいつ…全然俺のこと心配してくれねぇじゃん!」
「緊張してるだけじゃない?」
速水「いや、あれはもう完全に俺らと距離取ってるわ。」
「ハァ…せっかくあいつのために歓迎会開いたのに意味ねぇじゃん!」
聖輝「まっまぁまぁ!きっと森本くんは人見知りなんですよ!」
「人見知りにも程があると思うけどなぁ…」
速水「森本くん、何考えてるか全く読めないわ…」
「確かに…」
「あたし達のことウザいって思ってたりして…」
聖輝「そんな訳ないですよ!もしそう思ってたら歓迎会すらお断りしてるはずですよ!」
「だよな、嫌だったら適当に理由つけて断るよな!」
速水「まぁ…そうだよな。」
聖輝「そうですよ!」
「だったらいいけど…」
聖輝「あっ、飲み物何か追加しますか?」
「おぉ、じゃあね…」
せっかくの歓迎会なのに、暗いムードになったらいけない…
僕は森本くんがいないところで必死に森本くんのフォローをした。
