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CHOCO❤︎LAVE

第9章 新人さん



聖輝「ん〜…夜の風って涼しくて気持ちいい…」


森本「……。」


聖輝「…あの、色々と気を遣わせちゃって…ごめんね。」


森本「…いえ…」


聖輝「でも、先輩達みんな優しいから…森本くんもすぐに打ち解けられると思うよ。」


森本「……。」


聖輝「…って、森本くん、人間関係築くの好きじゃなかったよね…」


森本「……。」


聖輝「……。」


「「……。」」


しばらくお互い何も言わずにただただ歩いていた。


聖輝「あっ、駐輪場ここだったよね?」


森本「そうですね…」


聖輝「バイクでも、帰り気をつけてね。」


森本「…あの…」


聖輝「なに?」


森本「…今日は…バイク…置いてきました。」


聖輝「えっ?」


森本「……。」


聖輝「そうなんだ…あっ、もしかして…タクシー1台で済むように気を遣って歩いて帰ろうと…」


森本「いえ、ただ…」


聖輝「ただ…?」


森本「涼野くんと帰りたかっただけです。」


聖輝「えっ…?」


森本「この間、誘ってくれたので…」


聖輝「森本くん…」


森本「家まで近いんですよね?よかったら家まで送りますよ。」


聖輝「あっいや、そこまでは…」


森本「遠慮しないでください、今日はちょっと散歩したい気分なので…」


聖輝「散歩?」


森本「はい、たまに静かな夜の中散歩したくなる時があるんですよ。」


森本「周りの雑音を気にせず、色々と考えられるから…」


聖輝「そっか…」


森本「だから、俺の趣味に付き合ってください。」


聖輝「…うん、分かった。」


僕は森本くんと一緒に夜の散歩をした。

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