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CHOCO❤︎LAVE

第13章 恐怖



大野『涼野くん、良かったら俺のところ来ない?』


聖輝「えっ?」


大野『涼野くんが安心するまでずっといてもいいから。』


聖輝「大野さん…」


気持ちはすごく嬉しいけど……


聖輝「…いえ、遠慮しておきます。」


大野『えっ、どうして?』


聖輝「大野さんお忙しいので、家に僕が居座ったりすると変に気を遣わせてしまいますし…」


大野『そんな、俺のことなんて気にしなくていいよ。』


聖輝「いえ、あの…僕、バイトがあるので…大野さんの自宅からバイト行くのも…」


大野『そっか…乗り物ないとキツイね…』


聖輝「はい…僕、車の免許持ってないので…」


大野『そっか…俺も送り迎えしてあげられないし…ごめん…』


聖輝「いえいえ!お気持ちだけでも嬉しいです。」


大野『でも心配だなぁ…ストーカーっていつどこでエスカレートするか分からないし…』


聖輝「とりあえず、今は親友のところにいて…それからどうするか考えてみようと思います。」


大野『そっか…涼野くん、もし何かあったらすぐに連絡してきて。』


大野『俺は涼野くんの味方だから。』


聖輝「はい、ありがとうございます。」


大野『じゃあ、夜遅いからそろそろ切るね。』


聖輝「はい、わざわざ電話ありがとうございました。」


大野『ううん、じゃあまたね、おやすみ。』


聖輝「おやすみなさい。」


ピッ


聖輝「ふぅ……」


光樹「おぉ…今のが生の大野智の声やねんな…」


聖輝「意外と声低いでしょ?」


光樹「うん、低くて一瞬誰?って思った。」


聖輝「ふふっ、電話の声ってちょっと違うよね。」


光樹「せやな、ちょっと低く聴こえる。」


聖輝「だよね、あははっ!」


光樹「ちょっとは落ち着いたか?」


聖輝「うん、光樹くんや大野さんのおかげでだいぶ気持ち落ち着いたよ。」


光樹「良かった、今日はもうゆっくり休もう!」


聖輝「うん。」


僕はその後、安心したのか布団に入るとすぐ眠りについた。

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