CHOCO❤︎LAVE
第14章 手がかり
聖輝「んっ……」
僕はふと目を冷ますと、部屋はコーヒーの匂いで包まれていた。
光樹「聖輝、おはよう。」
聖輝「おはよう、光樹くん…」
光樹「コーヒー飲む?」
聖輝「うん、ありがとう…」
朝から誰かにコーヒー入れてもらうなんて、随分久しぶりだなぁ…
光樹「聖輝は砂糖とミルク多めやったよな。」
聖輝「うん、ブラックはまだ飲めなくて…」
光樹「あかんな〜、ブラックの味を分かってこそ大人の男やからな。」
聖輝「ふふっ、僕らまだ未成年じゃん。」
光樹「ええねん、ちょいと早めに大人の階段登るねん!」
聖輝「大人の階段かぁ…」
光樹「まぁ、聖輝は10年経っても無理やろな。」
聖輝「えぇっ?!そんなことないもん!」
光樹「どうかなぁ〜、28歳になっても今とあんまり変わってなさそう。」
聖輝「いや、見た目は男らしくなってる!と思う…」
光樹「まぁ…老けとるやろな。」
聖輝「老けとるって…」
光樹「男前になるのと老けるのとじゃえらい違いやからな!」
聖輝「そうだね…」
光樹「10年後の俺ら、どうなってるんやろうな…」
聖輝「全然想像つかないね…」
光樹「まぁ、幸せになっていればいいやんな。」
聖輝「うん、そうだね。」
僕は淹れてもらったコーヒーを一口飲んだ。