CHOCO❤︎LAVE
第14章 手がかり
聖輝「何で…どうして…?!」
どうしてこの写真が…
しかも何で光樹くんの家に届いたの…?!
光樹「もしかしたら…跡をつけられたもしれへん…」
聖輝「そんな…!!」
光樹「くそっ!!全然気づかんかった…」
聖輝「……。」
僕の家だけじゃなくて、光樹くんの家まで知られるなんて…
光樹「これはもう完全にやばいわ…」
聖輝「……。」
光樹「警察もアテにならへんけど、俺達の手で犯人捕まえるのも簡単じゃないし…」
もうこれ以上光樹くんを巻き込むわけにはいかない…
聖輝「…光樹くん…僕…自分の家に戻るよ…」
光樹「なっ、何を急にそんなことを…」
聖輝「だって…僕のせいで光樹くんの家まで知られちゃったし…もし光樹くんの身に何かあったら…僕…」
光樹「俺のことは心配するなって!こんな奴…俺がすぐに見つけて警察に突き出したるわ!」
聖輝「光樹くん…」
光樹くんは頼りになる。
でも、かすかに震えている拳を僕は見逃さなかった。
聖輝「ありがとう…でも、もしかしたらストーカーが逆上するかもしれない…」
聖輝「多分だけど…この写真を送ってくる人…僕のことを好いてくれてると思う…」
聖輝「だからこそ…一番身近にいる光樹くんの身が危ない気がする…」
光樹「それは…考えすぎなんじゃ…」
ギュッ
聖輝「光樹くん…怖い思いさせてごめんね…」
聖輝「僕のことは気にしないで…明日から合宿頑張ってね。」
光樹「いや、俺…合宿は休むつもりで…」
聖輝「ダメだよ、せっかく光樹くんがやりたいって思って入ったサークルなんだから…」
光樹「でも、その間お前の身に何かあったら…!!」
聖輝「大丈夫、僕には友達がいるから。」
光樹「友達……」
聖輝「うん、だから光樹くんは合宿に行って。」
光樹「……。」
光樹くんは涙を流しながら僕をじっと見ている。
僕の前では強がっているけど、やっぱり自宅を知られると怖いよね…
だから、僕が光樹くんを守らないと…
光樹「…何かあったら…必ず連絡してきてくれ…」
光樹「その時は…すぐに駆けつけるから…」
聖輝「うん、ありがとう。」
僕は笑顔で光樹くんを抱きしめた。