CHOCO❤︎LAVE
第14章 手がかり
ガチャッ
聖輝「ふぅ……」
「涼野くん、お疲れ様。」
聖輝「小坂さん!お疲れ様です!」
休憩室に入ると、休みのはずの小坂さんがいた。
聖輝「あれ、今日お休みなんじゃ…」
小坂「そうなんだけど、ちょっと昨日仕事片付けられなくてね。」
聖輝「休日出勤ですか…お疲れ様です…」
小坂「ありがとう。」
休日なのに仕事をするなんて…
社員さんって本当大変だなぁ…
聖輝「……。」
僕は小坂さんの邪魔にならないように端の方に座った。
聖輝「…ふぅ……」
小坂「何かあった?」
聖輝「えっ?」
小坂「いや、いつもとちょっと様子が違う感じがしたから…」
聖輝「いっいえ、何でもないですよ!」
小坂「そう?」
言えない…
ストーカーに悩んでいるなんて…
だって…
犯人が潜んでいるかもしれないし…
聖輝「……。」
小坂「俺さ、こう見えて人の変化に気付きやすいんだよね。」
聖輝「えっ?」
小坂「この人怒ってるんだろうなとか、悲しんでるんだろうなとか…結構分かったりするんだよ。」
小坂「今の涼野くん見てると、何かに悩んでいるような感じがするから…」
聖輝「小坂さん…」
小坂「まぁ、悩みなんて誰にでもあるしペラペラと話せる時とそうじゃない時があるからね。」
小坂「一番いいのは気分転換をすることだよ。」
聖輝「気分転換…」
小坂「うん、普段行かない場所に行ってみるとか…美味しいもの食べるとか。」
聖輝「なるほど…」