CHOCO❤︎LAVE
第15章 正体
〜??side〜
「…ふぅ……」
さてと、これからどうしようか…
思い切って声をかけるべきか…
いや、まだ様子を見るべきか…
何にせよ慎重にいかないと…
取り返しのつかない事になる…
「…くそっ…何処に行ったんだ…?」
ガシッ
「あんた、ちょっといい?」
「?!」
突然誰かに肩を掴まれ、驚いた。
パッと後ろを振り返ると、帽子やマスク、サングラスをかけた2人組の男がいた。
「ちょっ…何ですか、いきなり…?」
「お前だろ?涼野くんに嫌がらせの電話かけたり写真送りつけてきた奴は。」
「は…?」
涼野くん?いやがらせ?
「何なんですか!急に現れて…」
「とぼけても無駄、お前の行動は全てお見通しなんだよ。」
「は…?」
「涼野くんと仲良くして連絡先を知り、おまけに送り迎えすることによって自宅を知り…とんだ悪党だな。」
「おまけに涼野くんのかばんを触ったり周りに涼野くんの事を言いふらしているって話も聞いてる。」
「ちょっちょっと待ってください、何が何だかさっぱり…」
「お前がクロだってはっきり分かってるんだよ、森本誠也!!」
「??!」
何で…何でこいつら…俺の名前を知ってるんだ…?!
それに…何だよこの威圧感…
このままここにいたら殺られる…!!
バッ!!
「なっ?!」
「おい、待て!!」
ガシッ!!
森本「離せっ!!警察呼ぶぞ?!」
「警察呼ばれて困るのはそっちだろ?」
森本「痛っ…さっきから何の話してるんだよ…?!」
「お前が涼野くんのストーカーなんだろ?!」
ストーカー?
こいつらが何の話をしているのか全く意味が分からなかった。