
CHOCO❤︎LAVE
第4章 救援
家に帰るとすぐにお風呂に入り、雨でびしょ濡れになった身体を温めた。
聖輝「ふぅ…さっぱりしたぁ…」
ガチャッ
僕は冷蔵庫からオレンジジュースを取ってコップに注いだ。
ゴクゴク…
聖輝「はぁっ…美味しい!」
お風呂上がりの冷えたオレンジジュースは格別!
また果実100%が身に染みる…
聖輝「…ふぅ……」
僕はスマホを手に取り、あのアプリを開いた。
『赤い糸』
検索をかけるとランダムで誰かと繋がることができて、気軽にチャットができるアプリ。
そこで繋がった人…それがトシオさん。
年齢は30代前半。
都内でサラリーマンとして働いているらしい。
トシオさんとのチャット内容はいたってシンプルで、最近あった出来事をお互いに話している。
トシオさんとチャットをするようになったきっかけは、トシオさんが検索をかけて僕と繋がったから。
正直アプリを消そうと思っていたところにトシオさんと繋がって…
今まで変な人としか繋がった事がなかったから、トシオさんとのやり取りがすごく楽しかった。
それ以来、僕とトシオさんは毎日チャット内でやり取りをするようになった。
お互いプライベートに踏み込み過ぎないから、それがちょうどいい関係になっている。
聖輝「ふふっ、トシオさんに連絡しちゃおっと。」
りょう『こんばんは。今日も雨ですね、傘差してたのにびしょ濡れになっちゃいました。』
聖輝「17時半かぁ…」
まだトシオさんは仕事中か…
聖輝「よし、今のうちに何か作ろっと。」
僕はスマホをテーブルに置いてキッチンへと向かった。
