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CHOCO❤︎LAVE

第4章 救援



聖輝「…んっ……」


あれ…僕……


聖輝「…ここって……」


ガラガラ…


「あっ、目が覚めましたか?」


医者が僕に話しかけてきた。


聖輝「あの…僕は…」


医者「貧血で倒れてたんですよ。」


聖輝「貧血…ですか…?」


医者「はい、おそらく鉄分不足と軽い熱中症によるものですね。」


聖輝「そうですか…」


医者「これからどんどん暑くなりますからね、こまめに水分補給はしっかり摂ってください。」


聖輝「はい…」


医者「あと、鉄分はもちろんたんぱく質やビタミン類もしっかり摂ってください。」


聖輝「はい…」


まだ真夏日じゃないのに…


こんな時期に倒れるなんて…


もっとしっかりしないとなぁ…


医者「とりあえず、今日1日はここでゆっくり休んでください。」


聖輝「はい…」


医者「明日身体が大丈夫そうでしたら家に帰って頂いても構いませんので。」


聖輝「分かりました…」


医者「では、私はこれで一旦失礼致します。」


聖輝「はい…」


そう告げると、お医者さんは病室を出た。


聖輝「……。」


病院かぁ…


昔から病弱で特に小さい頃はよく入院してたっけ…


その時はお母さんがずっと付きっきりで僕の面倒見てくれて…


眠れない時は絵本を読んでくれた…


懐かしいなぁ…


聖輝「…それにしても…」


一体誰が助けてくれたんだろう…


『大丈夫ですか?!』


倒れた直後、薄っすらと覚えているあの声…


低い、男の人の声だった…


それ以外は何も覚えていない…


聖輝「ふぅ…ちょっとだけ寝よう…」


僕は夕食の時間までもう一眠りした。

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