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愛が、はじまるとき 「改訂版」

第1章 愛が、はじまるとき 「改訂版」

         14

 わたしは、からだ中が熱くなり、もう入ってくれてもいいのにと思いはじめたとき、満さんは、わたしのあそこに、キスしようとした。
 それがわかったとき、わたしは、慌てて、
 「イヤ」
 と言った。
 「嫌?」
 「だって、恥ずかしい」
 「里美さんに、
  気持ちよくなってもらいたいの。
  でも、
  嫌ならしない」
 「わたし、
  初めてなの。
  恥ずかしいの」
 「じゃあ、
  あそこへのキスが、
  どんなに気持ちがいいか、
  知らないんだね」
 「はい」
 「可哀そうに。
  セックスの意味が、
  よくわかっていないんだね」
 「セックスの、
  意味?」
 「そう。
  セックスが、
  気持ちよくなるためのものだということ」
 「じゃあ、
  ほんとに、
  気持ちよくなるんだったら、
  その…
  でも、
  やっぱり、
  恥ずかしい、
  イヤ」

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