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愛が、はじまるとき 「改訂版」

第1章 愛が、はじまるとき 「改訂版」

         16

 「いいから、
  もっともっと、
  気持ちよくなって」
 「イヤ、
  イヤ」
 「気持ちよくないの?」
 「よすぎるの」
 「じゃあ、
  まだ、
  つづけるね」
 「イヤ、
  イヤ」
 イヤと言いながら、やめてほしくないとも思っていた。
 恥ずかしいけど、気持ちよくて、そのうち、わたしは、とうとう泣きだした。
 あまりの気持ちよさに、どうしていいかわからなくなり、泣いてしまったのだ。
 それでも、満さんは、クリトリスを舐めるのをやめない。
 わたしは、泣きつづけた。
 気持ちよくて、気持ちよくて、しくしくと、泣きつづけた。
 どのくらい、そうして泣いていたのかわからないが、やっと、ほんとにやっと、満さんがあがってきた。
わたしを、やさしく抱いてくれて、
 「里美さん。
  セックスは気持ちいい、
  というのがわかった?」
 「うん。
  こんなに気持ちいいのは、
  初めて。
  わたし、
  すごく気持ちよくて、
  泣いてしまった」
 「それが、
  ほんとのセックスなんだよ」
 「そうなんですね」

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