テキストサイズ

でも、愛してる 「改訂版」

第1章 でも、愛してる 「改訂版」

         11

 清は、わたしが、「お願い」「お願い」「入ってきて」となんども言っているのに、その度に「もうすこしだけ、我慢してね」と言い、クリトリスを舐めつづける。
 そのあとやっと、清が入ってくれてからすぐに、わたしは泣きだした。
 泣きたいと思ったわけではないが、からだから何かが溢れてくるみたいに、涙が出てくるのだ。
 清が、わたしの中で、ゆっくりゆっくり、そして優しく大きく、動いてくれる。
 「萌絵ちゃん、
  大好きだよ」
 と、甘くささやきながら。
 ゆっくりゆっくり動きながら、乳首に、唇に、耳に、触れるか触れないかのように、優しくやわらかくキスしてくれるので、溢れてくる感覚が、次から次へと、わたしを襲う。
 もう、何回イッたのかわからないし、こわくなるくらい気持ちよくて、どうかなってしまうんじゃないかと思い、清にしがみつき、声をあげて泣きはじめた。
 泣きながら、わたしは、
 「清さん好き、
  清さん好き」
 と、なんどもなんども叫んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ