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でも、愛してる 「改訂版」

第1章 でも、愛してる 「改訂版」

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 「できたよ」
 二人で、できたものをテーブルに並べていく。
 ビールをグラスに注いで、
 「カンパイ!」
 「カンパイ!」
 「美味しい!」
 「よかった」
 「ステーキは、
  こんなふうに、
  なにもつけないのも、美味しいね」
 「岩塩と胡椒、
  それにガーリックだけは、
  すこし振っているけどね」
 「このサラダも、
  美味しい」
 「萌絵ちゃんは、
  ほんとに、
  美味しそうに食べるね」
 「だって、
  美味しいんだもん!」
 「萌絵ちゃんは、
  食欲も、
  性欲と同じように旺盛なんだね」
 「もう!
  エッチ!」
 そうなのだ。彼はこんなふうに、突然エッチなことを言う。
 でも、ポンと言うだけで、そのあと下ネタに流れることはない。
 そしてその言い方も、「萌絵ちゃんは」とか「萌絵ちゃんが」と、わたしをもとにしたものが多い。

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