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でも、愛してる 「改訂版」

第1章 でも、愛してる 「改訂版」

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 それは、愛しあうときも、一緒だ。
 わたしが気持ちよくなるようにと、愛してくれる。
 片付けもおわり、コーヒーを飲んでいると、
 「萌絵ちゃん、
  タンスを買おうと思うんだけど」
 「タンスを?」
 「いま、
  萌絵ちゃんの下着なんか、
  私のと一緒に入れてるじゃない。
  それで、
  もう一つタンスを買おうと思うんだ」
「わたしは、
  いまのままでいいわ」
 「でも、
  萌絵ちゃんには、
  嫌な思いをさせたくないよ」
 「嫌とは、
  思ってないわ」
 「でも、タンスがもうひとつあったら、
  服も、
  もうすこし置いておけるよ」
 「そうか」
 「そうすると、
  洋服ダンスのほうがいいね」
 「そうね」
 「こんど、
  一緒に見にいってくれる?」
 「いいよ」

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