たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―
第7章 佐倉武・おまけ
*
俺と実果留は、土手の上をのんびりと歩きながら帰っていた。
「……あ。ところでさ」
「ん?」
「ちょっと……いや、かなり気になることがあるんだけど……聞いてもいいか?」
「えっ? 何聞くのっ?」
俺の意味深な言い方に、身を引いて警戒心を強くする実果留。
確かに、警戒されてもしょうがないかも。
だって、これはきっと……実果留には答えづらいだろうから。
「……俺……さぁ」
「うん……」
「昨日お前に……どこまで手を出したんだ?」
「え゛っ!?」
うわっ……何だよ、その反応は! ボッと赤くなりやがって!
「ひょっとして……かなり?」
「えっとぉ……かなり……までとはいかない……かも? いや……どうだろう……」
おいおいおいおい。目が泳ぎまくってんぞ。
『キス』『しるし』、そして更には『体に触れたりした』んだろ?
まさかっ……
夢に近いことまでしてしまってるのか!?
うわぁー、俺何で目が覚めなかったんだよー! もったいねぇ……って、そうじゃなくてっ!