たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―
第9章 杉並実果留・特別編
「ま、いっか。今はこうして実果留とシてるし。
寝ぼけてた時以上のことも、これからしていくし」
「ね、寝ぼけてた時以上のことって……」
「俺、あの時と違って優しくソフトになんて出来ねぇからな。
覚悟しとけよ」
「っ……」
武はセリフの最後に、何かしらでよく聞くお約束の言葉を付け足してきた。
真っ直ぐ私を見下ろす武は、普段のテキトーキャラとは違くて、すごく男の人に感じ、
私に更なるプレッシャーがかかる。
ど、どうしよ……考えたらさ、これからもっとスゴいこと、するん……だよね?
なのに私ってば、『いつか続きシたい』とか『もっとして』とか言っちゃったりして、
軽率、だったかも……。
これからシていく行為を想像したら、緊張感が一気に高まった。
けど武はそんな私に容赦なく
「やっ……ちょっ、待っ――」
スカートを脱がして外へ放ると、
右手でショーツを太ももの途中まで下げられ、
指が割れ目の中に触れてきた。