たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―
第9章 杉並実果留・特別編
「……ヤバ。お前のイッた顔、ぜってぇ他のヤツに見せたくねー」
「え゛っ!? 私、そんな変な顔してるのっ!?」
「そうじゃなくて、エロかわい過ぎてたまんねーってことだよ。美人な顔を紅陽させて目を潤ませやがって……。いいか? その顔は俺だけのものだからなっ」
「……それ、変な顔と言われるより恥ずかしいんですけど……」
「とにかく、俺の方ももう限界だから……挿れるぞ」
「いれっ? え……う……うんっ」
つ……ついにこの時が来ちゃった。
小学五年生からずっと好きだった武と……もうすぐ一つになるんだ。
初めては『痛い』と知っているのに、怖いなんて気持ちは一切なかった。
恥ずかしいけど嬉しい……という気持ちしかなかった。