たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―
第9章 杉並実果留・特別編
「……よっしゃ、準備完了。実果留、待たせたな」
アレを身につけた武は、布団ごと私に覆い被さる。
いよいよだと思うと、ドキン……と胸が強く鳴った。
「……俺も初めてだし、気が高ぶってて焦っちゃいそうだしで、痛い思いをさせるかもしんねぇけど……なるたけゆっくり挿れる努力はするから……」
「う……うん……」
「じゃ……いくぞ」
「う、うんっ」
武は布団の中でモゾモゾとしながら、私の足をM字にグッと開くと――
っ、わっ……。私のアソコのところに、武の男の象徴っぽいモノが当たってるっ。
一つになろうとする実感がますます沸くと、私もますますドキドキしてくる……。
と、武が真っ直ぐ見つめながら、私の顔の脇にある左手に自分の右手を重ねると、ギュッとカップル繋ぎをした。
武……。
繋いだ指から想いの熱が伝わってきて、私も応えるようにギュッと握り返す。